こんばんは、あいさんです。
今日は1週間の中で最も忙しい木曜日。というもの、私の所属している病院ではNST(栄養サポートチーム)を週に3回実施しています。木曜日は最も対象者が多い日で、4つの診療科合計10名対象でした。
今日は今まで疑問に思っていた内容が先生と考えが一致したので、改めてみんなにお知らせしたく書いています。
タイトルの通り、今日のテーマは急性膵炎。
急性膵炎と診断された場合、正しい栄養管理とは?結論を先にお話しすると、
重症例でも、完全静脈栄養(経口又は経腸栄養を併施しない)は可能な限り回避すべきである。
出典:急性膵炎診療ガイドライン2015
・・・え?管理栄養士国家試験の受験の時、急性膵炎=安静のため絶飲食って習ったじゃん!(クエスチョンバンクをまだ持っている人はP612~613あたりをチェックしてね)
昨年診療報酬に入った”早期栄養管理加算”と考え方としては同じなんですね。基本腸が使用できる場合は入院48時間以内の経腸栄養を開始することが望ましいとされています。
ただし①経腸栄養チューブはトライツ靭帯を超えた空腸への留置が推奨 だったり
②明らかな腸管合併症がある場合(腸管虚血やイレウスなど、いわゆる経腸栄養禁忌の状態)は使用できない などはあります。
ちなみに急性膵炎時は炎症に伴って循環血漿低下⇒循環動態低下、腸管虚血と重症化の可能性もあるため、その間は経過を見ながら腸が使用できるタイミングを見計らいます。おそらく学生時代はこのことを言ってて「安静のため絶飲食」だったのかと・・・一番重症化している状況を学んで、あとは経験やガイドラインを使いこなしながら現場で学んでいくということだったんですね。
私の病院でも昨年10月から早期栄養管理加算の算定をとるようになりましたが、外科的手術(食道癌切除や小腸大幅切除など)以外はたいてい48時間以内から開始して、他病院へつないでいるように感じます。
お恥ずかしながら私もほんの3か月前まで、ずっと絶飲食と思っていました。当院で扱っているGFO(大塚さんから出ているグルタミン・ファイバー・オリゴ糖です)の運用について考えたとき、最も利用回数が多い消化器内科の先生へ運用患者について伺ったところ「急性膵炎患者への使用」と教えていただきました。そこから急性膵炎の栄養管理について興味をもって、ガイドラインを確認し今回の内容にたどり着いたところです。
ちなみにNSTでは、急性膵炎を発症し血清膵酵素上昇を認めており、GFOから開始が決定していたのですが、思い切ってチーム担当の先生にガイドラインのこと、また早期経腸栄養の大切さについて相談したところ、本来はそれであっているといわれました。今回は一旦CTで腸管が使用できるか確認して、問題なければNSTから少量開始を提案しようかとなりました。
患者さんのため、病院のためにも状況を適切に把握した攻めの栄養は大事だと毎日思いながら仕事しています笑”
とにかく今日はずっともやもやしていたことが一つ解決できたので良かったです(^^)外科術後の栄養開始時期についても看護師さんから質問がありましたが、まだ根拠をもって正確にお話しすることができなかったので、今後勉強してもっと貢献できるようになろう♪
今日は少し専門的なお話しになってしまいました。ガイドライン載せたけど大丈夫かな・・・
それではまた明日!